2024年8月2日(金)に東北大学川内北キャンパスマルチメディアホールにて、2024年度第1回「東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞授与式」及び「東北大学挑創カレッジグローバルリーダー育成(TGL)プログラム グローバルリーダー認定証授与式」を開催しました。
グローバル萩海外留学奨励賞はこの夏・秋から海外留学をする優秀な学生に、グローバルリーダー認定証はTGLプログラムに参加し所定の条件を満たしてグローバルリーターに認定された学生に授与されるものです。
今回は、25名がグローバル萩海外留学奨励賞を受賞し、17名がグローバルリーダーに認定されました。
授与式には、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者15名、グローバルリーダー認定者16名が出席し、滝澤理事・副学長より受賞者および認定者に対しお祝いと激励の言葉が贈られた後、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者には長坂副学長から、グローバルリーダー認定者には滝澤理事・副学長から1人1人に証書が授与されました。
また、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者を代表して工学部4年の丸⼭ ⿓仁さん、グローバルリーダー認定者を代表して歯学部4年の⼩林 由佳さんがそれぞれスピーチをし、これまでの学生生活で学んだことや今後の目標などについて力強く語りました。
受賞者・認定者の皆さんの今後のますますの活躍を期待しています。
グローバル萩海外留学奨励賞 受賞者代表
工学部4年 丸⼭ ⿓仁さん
(一部抜粋)
東北⼤学での初めての国際交流は、TUJP のバディ活動でした。TUJP は短期の留学⽣受け⼊れプログラムで、そこで留学⽣とペアになり、⽇本語の学習⽀援や会話練習を⾏うボランティアがバディ活動です。しかし、⾔語や⽂化の違いから、意思疎通が難しく、初めての国際交流は、不完全燃焼に終わってしまいました。
もっと充実した国際交流をしたいという思いから、IPLANET という、東北⼤学最⼤の留学⽣⽀援団体で 2 年間リーダーを務めました。世界各国から集う留学⽣と議論を交わしながらイベントを作り上げる中で、英語の運⽤能⼒の向上を実感しました。
その他にも留学⽣と課題解決型プロジェクトに携わる中で、国際性豊かな環境における⾏動⼒やリーダーシップが⾝につきました。これらの能⼒は、同時期に経験した東北⼤学国際祭り実⾏委員でその重要性を再認識させられました。多様な学⽣から成るこの実⾏委員会では、傾聴⼒や、意⾒を明確に主張する、いわゆるグローバルコンピテンシーの基礎となる⼒が鍛えられたと感じます。
⼊学以来、国際性の⾼い環境に積極的に⾝を置き、活動してきたことは、留学レディネス;留学を充実させるための基礎⼒の習得に繋がりました。この基礎⼒の上に、より⾼度な経験や学びを積み重ねていくことが、これまでの活動の集⼤成としての留学の⽬標です。
ミュンヘン⼯科⼤学では、建築や都市計画を学び、⽇本における災害の低減に貢献するような学びを得ることを⽬標としています。ドイツという地理的、歴史的、都市的な条件の異なる国における規制や法整備の原理を学ぶことで、多くの課題を抱える⽇本の都市計画に対して新たな視点を得ると同時に、専⾨⼒を⾼め、今後の東北⼤学での研究をより⼀層充実させることができると確信しています。
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TGLプログラム グローバルリーダー認定者代表
歯学部4年 ⼩林 由佳さん
(一部抜粋)
1年生の春 、在学中に何か大きな目標を達成したい!という思いでTGLプログラムに参加することを決めましたが、認定までの道のりは、決して簡単なものではありませんでした。授業や実習の合間を縫って川内と星稜を往復する日々で、『自分には無理かもしれない』と諦めかけたことも何度もありました。
そんな時、自分を鼓舞してくれたのは共にグローバルリーダーを目指す仲間の存在でした。高い志と熱意ある同士の存在は大きな励みとなり、そこからグローバルリーダーの先にある自分の未来について考えるようになりました。そして、将来は世界で最先端医療を学び、それを日本の人々、更には発展途上国の歯科医療や歯科医師の育成に還元したい、という目標を見出すようになりました。
この春学部留学をしたタイでは歯周病と全身疾患の関連性が日本と比べて国民へ周知されておらず、安易に抜歯を選択する人が多いことを知って衝撃を受けました。また、大学病院が医学と歯学で地理的、分野的に完全に分かれており、すぐに全身の検査が受けられない不便さも見受けられました。医科歯科連携のとれた東北大学は、包括的に学べるとても恵まれた環境であることを再認識し、その恩恵に感謝すると共に、貴重な学びへの意欲が高まりました。
現地で交流する中で、私は自分の言動が、無意識のうちに日本の文化や価値観に強く影響されている事に気がつきました。例えば、曖昧な表現を好んで使うこと、周囲に流されてしまうことなどによって、誤解が生まれ、建設的な議論ができなかったこともありました。自分の帰属する文化や潜在意識と向き合い、特性を理解し、自分のアイデンティティや他の国との違いを認識することが、国際感覚を身につける第一歩であると思います。
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東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞について詳しくはこちら
TGLプログラム グローバルリーダー認定制度について詳しくはこちら
なお、授与式については東北大学のウェブサイトおよびSNSにも記事が掲載されています。
・東北大学ウェブサイト(日本語版)
・GLC X(日本語版)
・GLC Facebook(日本語版)
・東北大学Global Site(英語版)
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