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東北大学グローバルラーニングセンター GLOBAL LEARNING CENTER, TOHOKU UNIVERSITY

2024年度第1回 グローバル萩海外留学奨励賞・グローバルリーダー認定証授与式

グローバル萩海外留学奨励賞受賞者集合写真
グローバル萩海外留学奨励賞受賞者

グローバルリーダー認定者集合写真
グローバルリーダー認定者



日時2024年8月2日(金) 17:00~17:45
会場川内北キャンパスマルチメディアホール(M206)

2024年8月2日(金)に東北大学川内北キャンパスマルチメディアホールにて、2024年度第1回「東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞授与式」及び「東北大学挑創カレッジグローバルリーダー育成(TGL)プログラム グローバルリーダー認定証授与式」を開催しました。

グローバル萩海外留学奨励賞はこの夏・秋から海外留学をする優秀な学生に、グローバルリーダー認定証はTGLプログラムに参加し所定の条件を満たしてグローバルリーターに認定された学生に授与されるものです。

今回は、25名がグローバル萩海外留学奨励賞を受賞し、17名がグローバルリーダーに認定されました。
授与式には、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者15名、グローバルリーダー認定者16名が出席し、滝澤理事・副学長より受賞者および認定者に対しお祝いと激励の言葉が贈られた後、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者には長坂副学長から、グローバルリーダー認定者には滝澤理事・副学長から1人1人に証書が授与されました。

また、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者を代表して工学部4年の丸⼭ ⿓仁さん、グローバルリーダー認定者を代表して歯学部4年の⼩林 由佳さんがそれぞれスピーチをし、これまでの取組や今後の目標などについて力強く語りました。

受賞者・認定者の皆さんの今後のますますの活躍を期待しています。


東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞について詳しくはこちら

TGLプログラム グローバルリーダー認定制度につて詳しくはこちら

グローバルリーダー認定者一覧はこちら



  • 瀧澤理事からの祝辞
  • グローバル萩受賞者に証書授与
  • GL認定者に証書授与
  • 参加者の様子

グローバル萩海外留学奨励賞 受賞者代表挨拶


工学部4年 丸⼭ ⿓仁さん

この度は、グローバル萩海外留学/japanese/wp-content/uploads/2024/08/edit_24TU0802_0279-scaled.jpg奨励賞受賞という栄誉にあずかり、また代表挨拶という素晴らしい機会をいただき⼤変光栄に思います。ご参列いいただいた、冨永総⻑はじめ、この賞に携わっていただいているすべての関係者の⽅に⼼より感謝申し上げます。
私の初めての海外渡航は、中学⼀年の時でした。海外研修で訪れたオーストラリアで⽬にした⾵景や、現地の⼈々との交流は、今でも鮮明に記憶しています。当時の英語⼒では意思疎通さえ容易ではありませんでしたが、海外での経験を通して⾃分の世界が広がっていくことに、胸の⾼鳴りを覚えました。以来、海外で⽣活し、勉強することへの憧れを原動⼒として、東北⼤学に⼊学後は、多くの研修や課外活動に主体的に参加してきました。
東北⼤学での初めての国際交流は、TUJP のバディ活動でした。TUJP は短期の留学⽣受け⼊れプログラムで、そこで留学⽣とペアになり、⽇本語の学習⽀援や会話練習を⾏うボランティアがバディ活動です。しかし、コロナ禍のために留学⽣の来⽇は叶わず、オンラインでの活動となりました。オンラインであったことと、⾔語や⽂化の違いから、意思疎通が難しく、初めての国際交流は、不完全燃焼に終わってしまいました。

もっと充実した国際交流をしたいという思いから、IPLANET という、東北⼤学最⼤の留学⽣⽀援団体で 2 年間リーダーを務めました。世界各国から集う留学⽣と議論を交わしながらイベントを作り上げる中で、英語の運⽤能⼒の向上を実感しました。
その他にも国際共修授業の履修や、短期海外研修を経験しました。留学⽣と課題解決型プロジェクトに携わる中で、国際性豊かな環境における⾏動⼒やリーダーシップが⾝につきました。これらの能⼒は、同時期に経験した東北⼤学国際祭り実⾏委員でその重要性を再認識させられました。多様な学⽣から成るこの実⾏委員会では、傾聴⼒や、意⾒を明確に主張する、いわゆるグローバルコンピテンシーの基礎となる⼒が鍛えられたと感じます。
⼊学以来、国際性の⾼い環境に積極的に⾝を置き、活動してきたことは、留学レディネス;留学を充実させるための基礎⼒の習得に繋がりました。この基礎⼒の上に、より⾼度な経験や学びを積み重ねていくことが、これまでの活動の集⼤成としての留学の⽬標です。⽇本から出て、異なる⾔語、⽂化を通して世界を体験することで、新しい視点を得ると同時に内在化した⾃分の価値観や考え⽅を客観視できることは、留学の⼀つの意義だと考えています。しかし同時に、グローバルな視点を得ることは、複雑さを増す社会において重要な⼿段であり、最終⽬標ではありません。グローバルであることを⼿段として、今後のさらなる研究や社会貢献に繋げることが、⻑期的な⽬標です。

ミュンヘン⼯科⼤学では、建築や都市計画を学び、⽇本における災害の低減に貢献するような学びを得ることを⽬標としています。激甚化する災害への対応が急務となる中、都市計画的視点から市街地の規制や誘導を⾏い、より強靭な都市を構築することは、喫緊の課題になっています。しかし同時に⼈間の⽣活の場としての都市の変容は、複雑かつ多様です。ドイツという地理的、歴史的、都市的な条件の異なる国における規制や法整備の原理を学ぶことで、多くの課題を抱える⽇本の都市計画に対して新たな視点を得ると同時に、専⾨⼒を⾼め、今後の東北⼤学での研究をより⼀層充実させることができると確信しています。
私たちは、これまで⽀えてくださった全ての⽅への感謝を忘れず、留学の成功のために最⼤限努⼒し、その成果を持ち帰るつもりです。最後に、今回の留学の⽬標を英語で述べさせていただき、代表挨拶とさせていただきます。

I will strive to build skills and knowledge for achieving my goal; to gain insight into urban problems influencing cities in Japan. Studying architecture and urban planning at Technical University of Munich, renowned for its exceptional research and education, is undoubtedly, the ideal opportunity to broaden my horizons of my study. I firmly believe that living in Munich, where its urban development followed a unique path, will contribute to a profound understanding of these subjects. Although living abroad, without a doubt, poses challenges, I am confident in my adaptability to new environments. This assurance comes from my previous experiences, such as taking part in a short-term study abroad programs and leadership positions in international organizations. With those capabilities, I aim to develop the skills and qualities needed to work internationally.

I express my deepest gratitude to those who have supported us, and will strive to make the most of our opportunities to study abroad. Thank you.



グローバルリーダー認定者代表挨拶


歯学部4年 ⼩林 由佳さん


この度は、グローバルリーダーとして認定して頂けましたこと、大変光栄に存じます。また、私たちのためにこのような素晴らしい授与式を開催して頂き、認定者を代表して深く御礼申し上げます。
1年生の春 、在学中に何か大きな目標を達成したい!という思いでTGLプログラムに参加することを決めましたが、認定までの道のりは、決して簡単なものではありませんでした。学部のカリキュラムの都合上、履修できる科目や参加できる海外研修が限られており、授業や実習の合間を縫って川内と星稜を往復する日々で、『自分には無理かもしれない』と諦めかけたことも何度もありました。
そんな時、自分を鼓舞してくれたのは共にグローバルリーダーを目指す仲間の存在でした。彼らは多様な目標を持ち、グローバルリーダー認定の先に個々の将来像を描いていました。高い志と熱意ある同士の存在は大きな励みとなり、そこからグローバルリーダーの先にある自分の未来について考えるようになりました。そして、将来は世界で最先端医療を学び、それを日本の人々、更には発展途上国の歯科医療や歯科医師の育成に還元したい、という目標を見出すようになりました。私は特に、糖尿病や認知症、心疾患などのリスクファクターとなる歯周病に興味があります。歯周病は世界で最も罹患率の高い身近な感染症ですが、様々な全身疾患への影響が近年の研究からも明らかになってきています。

日本では80歳で20本の歯の残存を目指す8020運動がありますが、この春学部留学をしたタイでは歯周病と全身疾患の関連性が日本と比べて国民へ周知されておらず、安易に抜歯を選択する人が多いことを知って衝撃を受けました。また、大学病院が医学と歯学で地理的、分野的に完全に分かれており、すぐに全身の検査が受けられない不便さも見受けられました。医科歯科連携のとれた東北大学は、包括的に学べるとても恵まれた環境であることを再認識し、その恩恵に感謝すると共に、貴重な学びへの意欲が高まりました。
現地で交流する中で、私は自分の言動が、無意識のうちに日本の文化や価値観に強く影響されている事に気がつきました。例えば、曖昧な表現を好んで使うこと、周囲に流されてしまうことなどによって、誤解が生まれ、建設的な議論ができなかったこともありました。日本には「和を以て貴しと為す」という価値観が歴史的に根付いており、他者と協調することが美徳とされてきた背景があります。この文化は、良好な人間関係の構築には大きく寄与しますが、一方で自己表現が求められる国際的な場面では、弊害となりうるのです。自分の帰属する文化や潜在意識と向き合い、特性を理解し、自分のアイデンティティや他の国との違いを認識することが、国際感覚を身につける第一歩であると思います。世界に目を向ける私たちだからこそ、日本に立ち返り、文化や歴史を学び、自国を慈しむ心を忘れないようにしましょう。
TGLプログラムは、私たちが世界と繋がる基盤を作り、可能性を広げ、切磋琢磨し合える仲間との出会いを与えてくれました。今日私たちの前には大きな扉が開かれ、グローバルリーダーとして新たな一歩を踏み出します。広い世界の舞台に立った時、世界の人々は私たちの言動を通して日本を評価します。世界で活躍するということは、それだけ大きな責任を伴うのです。共に困難を乗り越えた同士として、責任感と自覚を持ち、これからも横に手を取り合って挑戦し続けましょう。
最後になりますが、今日こうしてひとつの節目を迎えることができたのは、冨永総長をはじめとする多くの先生方、職員の皆様のご指導、そして両親や友人のサポートがあったからです。この場を借りて深く感謝申し上げます。そして、今まで同じゴールに向かって共に走り続けてきたグローバルリーダーの皆さんに向けて、お祝いと激励の言葉を英語で述べて、私からの挨拶とさせて頂きます。

Today marks a red-letter day in our lives. I extend my heartfelt congratulations to you for overcoming this challenging journey and seeing the fruits of your tremendous efforts.

Please share the joy of receiving this prestigious award with your families and those who have supported you along the way. We have achieved something of great value, but we must remember that we did not attain this glory alone. The unwavering support and encouragement from our families and those around us have been instrumental.

As individuals equipped with the necessary qualities of global leaders and possessing a solid and flexible foundation of expertise, we are ready to venture out into the world.
The future that awaits us may be dark and filled with challenges, or it may reveal breathtakingly wonderful sights. In either case, we must use these experiences as nourishment to help us bloom even brighter in the future.

And once we’ve matured, let’s use the knowledge and skills we have acquired not only for ourselves and those around us but also for the future of Japan and the people of the world. Because we are the future “leaders” , thriving globally!

I wish to conclude my speech with my heartfelt wish that your future will be filled with happiness and success. Thank you.







グローバル萩海外奨励証受賞者の皆さん
グローバル萩海外留学奨励賞受賞者の皆さん

グローバルリーダー認定者の皆さん
グローバルリーダー認定者のみなさん



なお、授与式については東北大学のウェブサイトおよびSNSにも記事が掲載されています。併せてご覧ください。
東北大学ウェブサイト(日本語版)
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GLC Facebook(日本語版)


英語版の記事も併せてご覧ください。
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