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東北大学グローバルラーニングセンター GLOBAL LEARNING CENTER, TOHOKU UNIVERSITY

2022年度第1回 グローバル萩海外留学奨励賞・グローバルリーダー認定証授与式

グローバル萩海外留学奨励賞受賞者集合写真
グローバル萩海外留学奨励賞受賞者

グローバルリーダー認定者集合写真
グローバルリーダー認定者



日時2022年8月1日(月) 17:00~17:40
会場片平北門会館エスパス

8月1日(月)に東北大学片平北門会館エスパスにて、2022年度第1回「東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞授与式」及び「東北大学挑創カレッジグローバルリーダー育成(TGL)プログラム グローバルリーダー認定証授与式」を開催しました。

グローバル萩海外留学奨励賞はこの夏から海外留学をする優秀な学生に、グローバルリーダー認定証はTGLプログラムに参加し所定の条件を満たしてグローバルリーターに認定された学生に授与されるものです。

今回は、13名がグローバル萩海外留学奨励賞を受賞し、14名がグローバルリーダーに認定されました。
授与式には、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者7名、グローバルリーダー認定者13名が出席し、大野総長より受賞者および認定者に対しお祝いと激励の言葉が贈られた後、1人1人に対して証書が授与されました。
また、グローバル萩海外留学奨励賞受賞者を代表して農学部3年小島蒼太さん、グローバルリーダー認定者を代表して文学部4年の遊佐真さんがそれぞれスピーチをし、これまでに学んだこと、今後の目標などについて力強く語りました。

受賞者・認定者の皆さんの今後のますますの活躍を期待しています。


  • 大野総長からの祝辞
  • 授与式
  • グローバル萩受賞者に証書授与
  • GL認定者に証書授与

グローバル萩海外留学奨励賞 受賞者代表挨拶


農学部3年 小島 蒼太さん

2022年度第1回グローバル萩海外留学奨励賞受賞者を代表いたしまして一言、ご挨拶させていただきます。
本日はこのような名誉ある賞をいただき、本当にありがとうございます。受賞者一同御礼申し上げます。また本日ご列席いただいた大野総長を始め、関係者の皆様方へ心より感謝いたします。

私が今回留学を決めた理由を一言で表すならば、「好奇心」です。今までの自分の考え方やモノの見方を構築してきたこの日本から外の世界に飛び出して、「外国人」・「マイノリティ」として生活を送るようになったときに、自分自身がどのように変化するのだろうかという興味に加え、自分の専門分野である農学をもっと幅広く学びたい、風土や文化によって大きく考え方や方法が異なってくる農業について、日本以外の国の人々の考え方を知りたいなどといった様々な好奇心が私の留学の原動力となっています。

そして、この好奇心を満たすために今回選んだ留学先がアメリカのUC Davis(カリフォルニア大学デービス校)です。アメリカは人種のサラダボウルと言われる通り、多様なバックグランドを持った人たちが集まっている国であり、その環境の中では今まで自分が築き上げてきた概念では通用しない場面が必ず出てくるはずです。そのような場面こそが自分自身の成長のチャンスです。今までの自分を壊す勇気を持ち、出会った人たちや環境全てを受け入れた、新しい「小島蒼太」という人間へのアップデートを繰り返していけたらと思っています。

また、UC Davisは農学分野において世界トップレベルの大学として知られており、この大学ならば東北大学にいるだけでは学べない最先端の知識を身につけるだけでなく、日本とは異なる農業を支える人々のマインドに触れる経験をたくさん得られるはずだと確信しています。「食料」「健康」「環境」という人類にとって最重要とも言える課題を担う農学を学ぶ人間として、多くの経験や思考を重ね、プロフェッショナルな農業人へ一歩近づけるように努力します。

私が日本以外の外の世界に興味を持つようになったのは、中学3年生の公民の授業で先生から言われた『これからの時代は“地球市民”の考え方が大事になります。』という一言がきっかけでした。「世界中の人々が、一つの地球という星で暮らす仲間として、国境関係なく協力し合う」という考え方に、当時の私は純粋に憧れを抱いたのを覚えています。対して現在の世界は、新型コロナウイルスの流行やロシア軍によるウクライナ侵攻など、協力はおろか自国から出ることすら躊躇してしまうような情勢であり、私自身今回の留学への不安は日に日に大きくなってしまっているのが現状です。しかし、行動を起こさなければ私も世界も変わることはありません。私の武器である好奇心を大切にし、この留学という最高の他者理解・自己変革の場を最大限に利用して、まずは自分自身が国境を超えて手を取り合い切磋琢磨できる仲間をつくり、地球市民への第一歩を踏み出したいと思います。



グローバルリーダー認定者代表挨拶


文学部4年 遊佐 真さん


この度は、グローバルリーダーとして認定していただいたこと、大変光栄に思います。
目をつむると、小さな田舎町の6畳部屋、その片隅で、パソコンを通し、海外の動画を食い入るように見ていた幼いころの自分の姿が浮かびます。お気に入りは、We Are The Worldでした。歌は歌えなくても、音楽には疎くても、私にも、国境を越えて誰かのためにできることがある。そんな夢を抱いたあの瞬間が、私がグローバルリーダーに向けて、一歩を踏み出した瞬間でした。
そして、月日が流れ、高校生の頃、依然として私は漠然とその夢を追いかけながら志望校選びをしていました。そして、偶然、東北大学のホームページ上でTGLプログラムを目にし、何か運命のようなものを感じながら、同時に、自分の将来が少しだけはっきりとするのを感じました。

今、この場から思い返すと、TGLプログラムは、私の夢を目標に変えた場であると断言することができます。まず、入学して間もなく経験したグローバルゼミが、今日の私の根幹を形成しています。グローバルリーダーになりたい、そのような同じ志を持ちながらも、多様で情熱的な仲間と切磋琢磨する経験は、とても刺激的でした。授業の合間や休み時間、時には夜遅くまで、仲間とプロジェクトに取り組む中で、クリティカルシンキング、グループワークの基本を学ぶとともに、課題解決の難しさを学びました。

大学生活を通して履修した様々な国際共修ゼミは、私の視野を広げました。同時に、学びに終わりはない。世界について、そして、社会について知るためには、継続的に、そして、積極的に情報をインプットしなければならないと気づきました。これが今日にいたるまでの私の自学のモチベーションとなっています。

そして、アメリカ・カリフォルニアへの海外体験プログラムは、私にとって大きな挑戦となりました。同時に、私にとって最も大きな挫折でした。言語が通じない、という経験は、私に、まだスタート地点にすら立てていないのだと思い知らせるようでした。私は、ただ学んで修めるものではなく、ツールとして英語を使える必要があると考え、以後、より精力的に語学力習得に取り組みました。しかし、同時に、あの六畳部屋から舞台は海外になり、夢はもはや夢ではなく、目標へと変わったのだ、と認識する機会にもなりました。

そして、それから1年半が過ぎたとき、私はアメリカ・テキサスのベイラー大学へ交換留学をしました。本校からベイラー大学への初の交換留学生としての経験は、日々、私をグローバルリーダーへと成長させました。英語圏での生活を通して、ツールとしての語学力を鍛え、世界各国の多様なバックグラウンドを持つ人々との対話を通して、自分の知見と視野を広げました。情報の少ない環境での留学は、私に行動力を求め、私は積極性という面で、飛躍的にステップアップする機会を得ることができました。

これらのTGLプログラムの中で、私を支えたのは、間違いなく幼いころに描いたあの夢でした。今、その夢は、「国境に捉われず、人々の課題を解決する企画者になる」という目標へと変わりました。パンデミックや戦争、貧困、環境問題…。もはやどの社会課題も国境によって縛られていません。私たちグローバルリーダーはそれぞれの分野から課題解決に取り組むでしょう。そして、これまでの学びを活かして、柔軟に、そしてより深い観点から、積極的に問題と向き合っていくでしょう。ただし、これは私たちにとってスタートです。様々な変化の中で、時には迷ったり、打ちひしがれたりすることもあると思います。しかし、自分にとっての夢を、そして、目標を忘れず、TGLプログラムで身に着けた学びと姿勢を基に、これからも精進していきます。

ここまでの道のりは、私一人の力で達成したものではございません。大野総長をはじめとした先生方、職員の皆様のご指導、そして、私の人生で出会った多くの友人のおかげだと感じています。また、いかなる時も私を信じてくれた両親の支えがなければ、今日私がここに立つことはありませんでした。この場をお借りして深くお礼申し上げます。最後に、今、グローバルリーダーを志している世界中の仲間たちへのメッセージを英語で述べさせていただき、私からの挨拶とさせていただきます。

I am glad to stand here and have the chance to talk to 'you.'

Before I entered university, I felt lonely because I thought I was the only one who wanted to make this world better. This was because I lived in the countryside. I did not know anyone who had the same ideas as me. I did not try hard to connect with others.

But I was wrong.
I didn’t know I had many friends around the world who have the same goals. Therefore, I would like to say you are not alone wherever you are now. We can connect in various ways under the same goal. Please believe in your goal and yourself. Please don't be afraid of connecting.

I am still on the way to becoming a global leader. I have many things I would like to do to influence the world. Therefore, I will challenge myself many times. At the same time, I will make many mistakes. However, I am sure all the experiences I have will help me grow. Let's face our difficulties together.

I am looking forward to meeting all and achieving our goals.

グローバルリーダー認定者一覧はこちら




なお、授与式については東北大学のウェブサイトおよびSNSにも記事が掲載されています。
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