2025年3月11日、東北大学は「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の採択を記念し、対面(仙台)とオンラインのハイブリッド形式によるキックオフシンポジウムを開催しました。 本シンポジウムには、対面で101名、オンラインで270名の計371名が事前申し込みを行い、本学の採択プログラムに対する高い関心が示されました。


当日は、東日本大震災から14年目の節目にあたり、開式前に震災の犠牲者の方々への黙祷が捧げられ、復興と再生への誓いを参加者全員で共有しました。

冒頭、冨永悌二総長は、震災で犠牲となられた方々への哀悼の意を表するとともに、復興を通じて築かれた多様なステークホルダーとの連携を、本採択プログラムにおける共創型国際共修へと活かしていきたいとの意向を述べました。



文部科学省の佐藤邦明参事官からは、これまでの東北大学の実績を評価するとともに、本事業を通じたさらなる国際化推進への期待が示されました。



第1部の基調講演では、上智大学の杉村美紀教授が「持続可能な多文化共生社会と高等教育の役割」をテーマに講演を行いました。本学が進める「内なる国際化」の概念についても言及があり、プログラム推進の重要な視点として多くの示唆が得られました。



第2部では、山口昌弘副学長(構想責任者)による本学プログラムの概要説明が行われた後「グローバル人材育成としての共創型国際共修の可能性と社会にインパクトを生み出す産学官および地域連携のあり方」をテーマにパネルディスカッションが実施されました。パネリストとして登壇した産業技術総合研究所東北センターの蛯名武雄所長は、研究開発法人の立場から、また仙台市経済局の杉田剛次長は、地元自治体の視点から、それぞれ東北大学とのこれまでの取り組みと今後の展望について意気込みを語りました。


<概要説明の様子>


<パネルディスカッションの様子>




最後に、植木俊哉理事より閉会の挨拶があり本シンポジウムは盛況のうちに終了しました。



本学は今後も、社会の多様なステークホルダーとの共創型国際共修の推進を通じて大学の国際化を加速させ、社会にインパクトを与える取り組みを進めてまいります。