12月18日(水)に東北大学片平北門会館エスパスにて、2024年度第2回東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞授与式を開催しました。 グローバル萩海外留学奨励賞は海外留学する一定の条件を満たした優秀な学生に授与されるものです。 今回は13名の学生が受賞し、授与式では、関係者参列のもと滝澤理事及び長坂副学長より激励の言葉と共に出席した9名にグローバル萩奨励賞が贈られ、代表者が挨拶し留学の目的・目標などを述べました。

受賞者代表
文学部2年 岡本 光里

この度はグローバル萩海外留学奨励賞受賞という栄誉にあずかり、大変光栄に思います。本日ご列席いただいている滝澤理事、長坂副学長をはじめ、この賞に携わる全ての関係者の皆様へ心より感謝申し上げます。

私が留学を考え始めたのは、高校生の時でした。その時は単純に海外への憧れと、英語への興味がきっかけでした。映画やドラマ、本の中で見る海外の暮らしを実際に体験してみたい、母国語ではない言語でのコミュニケーションに挑戦してみたいという気持ちから、大学に入学したら留学しようと決めました。しかし、ここで終わりではありません。ほんの好奇心で留学を決めてから今までの中で、さらに新しい目標ができました。

まずは、留学の一番の目的でもある、イギリスでの女性作家の活躍について学ぶことです。イギリスでは女性の作家が、作品のジャンルを問わず多く進出しています。一方で、同じ時代の日本では女性の作家はあまり知られていません。なぜイギリスでは日本と比べて女性作家が活躍できたのか、と高校生のときにふと疑問を持ち、大学に入ってからは、実際にイギリスに渡って、当時の社会背景を学習することでその答えを見つけたいという気持ちに変わりました。イギリスの女性作家たちの活躍から、現在の日本で女性のさらなる社会進出のためのヒントを見つけることが最終的な目標であり、帰国後の卒業研究のテーマでもあります。

もうひとつの目標は、私自身の内面に関わるものです。昨年国際共修の授業で日本人特有のコミュニケーションについて学ぶ機会があり、その中で自分の日本人らしい性格をどう扱えばいいのか疑問を感じるようになりました。他者との協調を重んじて自分の意見を主張しないこと、内向的なことは、グローバルコミュニケーションの中では直すべき欠点なのでしょうか。それとも日本人らしさや自分の個性として保持していいものなのでしょうか。これは一概にこうだと答えることが難しい疑問です。しかし、留学先で様々なバックグラウンドを持つ人々と交流することで、自分なりに納得のいく答えを見つけたいと思います。

この交換留学にあたってご支援いただいたすべての皆様に感謝するとともに、私の留学への抱負を英語で述べさせていただき、受賞者代表の挨拶とさせていただきます。

I will study at the University of East Anglia, which I believe gives me the opportunity to get new knowledge and insights about women in the field of literature. I hope to find the key for the world where both men and women can be active and do what they want to do through this opportunity. I know that the problems of gender equality are too big, and my effort is too small and tiny. However, I believe we can tackle big problems with the accumulation of tiny hopes. In living abroad, I will also face some problems such as miscommunication or isolation. I will feel so tiny in front of the problems, but I want to believe in the power of tiny effort and strive to cope with them. I express my heartfelt thanks to those who have supported us on behalf of students who are going to study abroad and keep pursuing my intellectual curiosity as further as I can.
(一部抜粋)




なお、授与式については東北大学のウェブサイトおよびSNSにも記事が掲載されています。
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