在学中に海外留学すべき7つの理由
地球温暖化をはじめとする世界共通課題の解決に向けた国際協働がこれまで以上に重要になる一方で、各国でナショナリズムの動きが強まるなど、国際化社会の在り方が揺れ動く場面も見られます。こうした状況に連動して、これまで掲げられてきた多文化共生社会のビジョンも揺らぎつつあります。このような時代だからこそ、留学は世界と向き合い、未来を共に創る力を育てる重要な学びの機会となっています。21世紀を生きる皆さんに向けて、「大学在学中に留学すべき7つの理由」を紹介します。
理由1世界トップレベルの大学で、日本とは異なる教育・研究文化を体験できる。
東北大学は国内外で高い評価を得ており、国立大学でも屈指の海外協定校数を誇っています。世界には、日本ではまだ確立していない学問分野を専門に扱う大学や、社会課題を学際的に教育や研究する大学が存在します。こうした大学で学ぶことで、課題解決に向けた新しい学問的アプローチ、グローバルに共有される研究倫理や価値観、そして、SDGs時代に求められる学際的な知識体系に触れることができます。留学は変化し続ける世界の「知の最前線」にアクセスするための貴重な機会です。

理由2多様な価値観に触れ、「分断の時代」を超えるための対話力が身につく。
世界的にナショナリズムが強まり、文化の違いが対立を生む場面も増えています。そんな時代だからこそ、異なるバックグラウンドを持つ人々と協働し、対話を通じて、相互理解を築く力が求められています。留学先では、自分の「あたり前」が通用しない経験、宗教・文化・政治・習慣の違いを尊重しながら対話する経験、多様な価値観に触れて考え方の幅が広がる経験を通じて、「他者理解」と「自己理解」が深まり、「対話を通じた協働力」が育まれます。

理由3不確実性に向き合い、「精神的なタフネスさ」と「自走力」が育つ。
グローバル化の進展により、私たちが属する社会では、構成員も価値観もますます多様化しています。また、新型コロナウィルスのパンデミックは社会がいかに予測不可能であるかを私たちに突きつけました。こうした時代には、自ら考え、行動し、課題を乗り越える力がこれまで以上に求められます。留学では、新しい環境に適応する挑戦、失敗や葛藤、不十分な情報をもとに自分で意思決定し行動する場面が必然的に訪れます。これらの経験を通じて、失敗や困難に直面しても立ち上がる「精神的タフネスさ」と、自ら考え、行動し、課題を乗り越える「自走力」が育まれます。

理由4外国語の習得を超えた「多文化コミュニケーション能力」が身につく。
ICT技術の発達により、外国語習得そのものは日本にいながらオンラインでも十分可能になりました。しかし、留学で得られる経験は、単に英語やその国の言語を使用するだけではありません。日常生活のすべてを異文化環境で過ごし、他者の背景を理解しながら言葉を選び、誤解や価値観の違いを乗り越えて意思疎通を図るという実践的な経験が伴います。こうした経験を通じて育まれるのは、語学力にとどまらず、文化の違いを超えて人とつながるコミュニケーション能力です。この力は、多文化共生社会をめざす日本社会においても、将来必ず求められる重要な力です。

理由5世界中に広がる「信頼できる人的ネットワーク」が生まれる。
留学先では、現地の学生、教員や研究者、地域の人々、そして世界各国から集まる留学生との多様な出会いがあります。大学での学習や交流、日々の暮らしで共に過ごす時間を重ね、生涯にわたる国際的なネットワークが築かれていきます。こうしたネットワークは、将来の共同研究やキャリア形成、グローバルな協働の基盤となるだけでなく、価値観の違いを超えた深い信頼関係へと発展することがあります。分断が可視化する現代の世界において、「信頼できる友人が世界にいる」ことは、かけがえのない人生の財産になるでしょう。

理由6国や地域を超えて世界とつながる視点を持ち、未来に貢献できる。
留学で得た国際的な視点は、日本や地域を「世界の中でどのように位置づけるか」を考える力を育てます。これは国や地域が抱える課題を世界の動きと関連づけて理解し、国際的な視点から将来の発展に貢献するための基盤となります。国・地域と世界をつなぐ人材は、人口減少が進む日本において、ますます必要とされています。

理由7人生とキャリアの可能性が世界に向けて開かれる。
世界には約80億人が暮らしています。人口1億人の日本にとどまり、日本語だけで世界を捉える人生と、80億人分の知識や経験、価値観に触れるチャンスのある人生、あなたはどちらを選びますか。日本だけでは出会えない、多様で豊かな価値観、研究テーマ、職業観、人生観が世界には存在します。留学は国境や専門を超えた新しい可能性や、これまで見えていなかったキャリアの選択肢を見せてくれます。また、「世界を舞台に働く」という視点を与えてくれる経験でもあります。世界の動きを理解し、グローバルな視点で考えられる力は、将来あなたがどこで働くとしても、確実に人生を豊かにしてくれるでしょう。

海外留学を目指す学生への手厚いサポート
社会の変化やニーズに対応すべく、日本政府、官公庁はもちろんのこと、産業界からもなるべく若いうちに海外経験を積んでもらいたいという声が高まってきています。そうした背景の後押しもあり、海外留学を目指す学生のサポートが充実しつつあります。大学への競争的資金や助成制度、直接学生に対する資金面、制度面でのサポートも増えており、皆さんはそうしたバックアップを享受することができます。東北大学でも独自の奨学金制度を設け、優秀な学生への資金面でのサポートや留学アドバイジングなどの幅広い支援を行っています。


