
なぜ国際共修を?
なぜ必要なのか?
大学生の教育・学習における国際共修の意義
大学において文化的・言語的背景の異なる学生が共に学ぶ環境は、ますます強く求められるようになってきています。
なぜなのでしょうか?
一つには、グローバル化により複雑化する国際社会をよりよく生き、そして未来の社会を自分たちの手で築くことのできる人がもつべき汎用的能力(ジェネリック・スキル)を身につける必要性が高まっていることが挙げられます。気候変動、パンデミック、紛争、食糧不足、貧困など、途方もなく大きな世界共通の課題が山積する現在、一人ひとりがこれらの能力を備えることはとても重要です。現状を冷静に見つめ、これからの持続可能な社会を築くために、文化や言語の違いを超えて同じ地球の仲間として共にアイディアを出し合い解決策を考える。そのようなマインドセットと能力を備えた若者は現代社会に強く求められています。国際共修という教育手法は、様々な文化的・言語的背景をもつ学生が集い、互いの違いを尊重しながらアイディアを創出する場を設計します。
少し前までは、このような多文化協働学習は留学を通して経験することが一般的でした。しかし、様々な条件をクリアし留学することのできる学生は、大学生全体の中でほんの一握りにすぎません。
一方、国際共修は大学の授業や課外活動に組み込まれるため、留学をしたくても困難であった、あるいは留学を希望しない学生に対しても、世界とつながる学習機会を提供することができます。
