特集 2010年度活動から

東北大学交換留学生同窓会の設立に寄せて

国際交流センター 教授 粕壁 善隆

 東北大学交換留学生同窓会は、東北大学理事の根元義章先生、野家啓一先生にご列席を賜り、東北大学萩友会の基礎同窓会として、ホームカミングデー(2010年10月9日)に合わせて設立され、設立記念海外留学・研修成果報告会を開催しました。交換留学制度を利用して海外の協定校へ留学経験のある学生メンバーの中から、教育学部4年・岡部慧君が会長に選出され、根元先生、野家先生よりご祝辞と激励を頂戴しました。
 本同窓会は、協定校へ留学した学生の有志が集い、自らの経験を生かして学生の内向き指向を変えようという思いから設立されました。学生の目を海外に向けさせることで東北大学の国際化の一助を担えるのではないかと、国際交流担当教職員にその思いを訴えたことが発端です。交換留学生の尊い意思を実現できるよう協議し、根元先生、野家先生のご高配を頂き、東北大学の教職員、卒業生と連携をとるのに最もふさわしい同窓会という組織として設立する運びとなりました。海外留学、国際交流に関心のある、ほぼすべての東北大学関係者に会員となって頂き、本同窓会の発展にご協力を頂ければ幸甚です。
 東北大学は国際化拠点整備事業(グローバル30)の拠点大学として採択され、国際化を加速しております。現在、井上プランの下で、21世紀を牽引するグローバルな視野を持つ優秀な人材を輩出する大学を目指して、120を超える大学間交流協定校との先進的な交換留学制度を構築し、双方向交流を推進してきております。更なる双方向交流を実現するため、派遣学生の飛躍的な増大を含めた大学全体の均衡の取れた国際化を、卒業生、学生および教職員全員で協力体制を作り発展させることが急務です。これまでも東北大学は多くの教職員の努力により、授業料不徴収協定を含む学術交流協定を顕著な実績のある海外の大学と締結し、交換留学制度の基礎を築いてきております。その交換留学制度により派遣された学生が、海外留学・研修で得た成果および経験や情報を蓄積し、学生国際交流における貴重な財産、宝として発信して、東北大学の国際交流を支援することは大変重要と考えられます。本同窓会を実りのあるものにするため、海外の協定校と連絡を密にし交換留学制度を常に進化させている関係教職員と、その交換留学制度を利用した留学経験のある学生とが緊密に協力して、海外を目指す学生の新たな支援体制を構築して頂き、東北大学の国際化に努めて頂くことを強く望みます。これから留学を志す学生諸君は、ぜひとも本会に参加し、充実した海外留学を実現して頂きたいと思います。
 本同窓会の主な活動は、1)世代を超えて留学経験を共有・蓄積し、東北大学の国際交流に資するように、その情報を発信すること、2)井上プランに謳われている東北大学の国際化を実現するため、東北大学の交換留学事業の発展と促進を目指す留学広報活動を支援すること、3)東北大学の国際交流を発展させるため、世代を超えた交換留学生、交換留学に関わる学生および教職員の相互の信頼と協力を醸し出すよう親睦を図ることなど多岐に渡ります。本同窓会の設立を記念して行われた「海外留学・研修成果報告会」では、交換留学経験者からの留学・研修の成果と共に、研鑽の場としての海外の協定校の魅力等についても、大変貴重なお話を聴くことができたと理解しております。
 この同窓会の活動を通して、東北大学の卒業生、在学生を含む萩友会の皆様、また企業等の皆様のご理解とご協力を得て、真にグローバルな視点を持って国際的に活躍できる人材とはどのような人材であるのか、そのような人材となるにはどのような研鑽が必要なのか等を東北大学生に向けて発信していって頂きたいと思います。さらに、卒業生、企業等の皆様からグローバル化した東北大学の学生の代表的な優秀な人材の一人として注目して頂けるよう各自研鑽に精励して頂くことを切に期待します。
 最後になりましたが、この同窓会に所属する交換留学修了学生は、いずれも、海外から日本を見ることのできる目を持った、大変意欲に富む優秀な学生です。これから海外を目指す学生諸君にとっては、頼もしい同窓会です。気軽に本同窓会へ問い合わせ(下記参照)をして頂ければと存じます。また、教職員の皆様には今後ともどうぞ宜しくご指導、ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

問合せ先:東北大学交換留学生同窓会・幹事会(東北大学国際交流センター内)
電話番号:022-795-7820
メールアドレス:exchangest@insc.tohoku.ac.jp
ホームページ:http://www.insc.tohoku.ac.jp/tuasa/

同窓会会員の声

教育学部4年 岡部 慧志

[写真] 岡部慧志
同窓会のミーティングにて。左が岡部さん。

 東北大学交換留学生同窓会は、東北大学の留学プログラムを利用して海外の協定校へ留学を経験した学生を中心として設立しました。本やインターネットなど多くの情報が出回っているとはいえ、留学を経験した学生の体験というのは手に入りにくいというのが実情です。そのような学生に留学を決断する判断材料を提供していくことは大変重要です。また、留学を経験した学生が帰国後にも繋がり続け、同じ体験と悩みを共有することは大きな意味を持っております。交換留学制度は単なる文化体験や語学習得の枠を超えて、学術機関における研究活動を行う場として学生の知的好奇心を更に高め、将来の夢を実現するための非常に有益な体験です。このような留学経験が各個人の経験に留まることなく、東北大学における教育資産として本学の国際化を更に推し進める一助として本同窓会の活動が役に立てればと考えております。