2010年度開始のプログラム:
Study Abroad Program UC Riverside(SAP UCR)
国際交流センター 教授 助川 泰彦
2010年7月28日から8月29日までの約4週間、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)エクステンション(附属英語学校)においてスタディ・アブロードプログラムが実施されました。参加者は学部1年生から大学院修士2年生までの30名でした。授業は朝9時10分から昼食を挿んで午後3時まで15名程度の少人数クラスで行われます。私も実際に全てのレベルの授業を見学しましたが、英語教員は誰もが非常に高い教育技術と語学教育に対する情熱を持っており、素晴らしい授業が行われていました。
UCRでのプログラムのもうひとつの特長は全期間を通じてホームステイをする点にあります。ホームステイ先のファミリーは当然のことながら日本語が話せませんので、参加学生は全て英語でコミュニケーションを取らなければなりません。受入れファミリーはUCRが厳選した優良な家庭ばかりで、英語に慣れていない学生に対しても分かりやすい英語で話しかけてくれます。また、病気になったときや困ったことが起きたときには家族のように親身になってサポートしてくれます。教室での英語学習はある意味で仮想の空間ですが、ホームステイは現実の世界です。教室で練習したことをホームステイ先で使って、自分の英語力の変化を確認するというサイクルから非常に効率的に英語力を習得し、異文化理解能力を向上させることができるのです。
また、英語学習以外に特別研修として環境問題に関連のある施設の見学を3回行いました。2011年度は別のトピックで特別研修を行う予定です。
終了後のアンケートによって参加学生の全員がプログラムに対して非常に満足していることが分かりました。その理由は授業内容とホームステイが充実していたことに加え、UCRのスタッフが非常に真摯に学生に対応してくれたことと、カリフォルニアの気候が素晴らしいこと、そして何よりカリフォルニアの人々の人柄が気さくで我々を心から歓迎してくれたことにありました。
参加学生の声
医学部2年 鈴木 瑛梨
![[写真] 鈴木瑛梨](img/photo2.jpg)
右端が鈴木さん
私は、夏休みにUCRの4週間のプログラムに参加しました。そこではビジネスや英語全般、そしてスピーキングに特化した様々なコースが用意されており、授業はレベル別の約15人の少人数で行われます。Reading/Writingの授業ではディスカッションをしたり、エッセイの書き方を学んだりしました。先生方はとても熱心で、特にWritingの先生はエッセイを完成させるまで5回以上添削してくださり、宿題は大変でしたが実力を伸ばすことができたと思います。選択の授業ではInternational Relationsといって、様々な国際関係について英語で議論したり、プレゼンテーションを行ったりするものを選びました。冷戦時代の各国の対立や、北朝鮮の拉致問題、さらにはパレスチナ問題など多岐に渡る国際問題を話し合い、プレゼンテーションでは、広島・長崎の原爆や中東のアラブ諸国とイスラエルの対立の歴史などを取り上げました。どの授業も先生が問いかける質問に対して、分かる人がどんどん発言していくという形で展開していき、初めは日本の授業形式との違いやテンポの速さに驚き、授業中はほとんど発言できませんでした。しかし、文法にはあまりこだわらずに積極的に話す中国や韓国からの留学生から刺激を受け、私もとにかく話す事を実行していくうちにスピーキング力がついていきました。
ホームステイもとても楽しく、日常会話を体験したり、アメリカ文化に触れたりすることが出来ました。私のホストファミリーは、日曜日には教会に連れて行ってくれたり、ショッピングモールや野球の大リーグの試合にも連れて行ったりしてくれました。最初の1、2週間くらいは、言いたい事があると頭の中で考えてから話していましたが、会話を重ねるうちに、帰る頃には言いたい事が自然と口をついて出てくるようになっていました。ホストファミリーは本当に温かく、子ども達とも仲良くなれたので日本に帰る時には別れるのが辛かったです。ホストファミリーやクラスで知り合った友人達とは帰国後も連絡を取り合っています。
今回のアメリカ留学は、何を思い返しても楽しい思い出ばかりです。この貴重な体験の機会を与えて下さった東北大学と家族に感謝します。本当にありがとうございました。
